社会へ踏み出す第1歩は楽しみだけど、誰だって緊張するし、不安に思うもの。
18歳の春、制服から作業着へと着替え、東京パワーテクノロジーに入社した3人。
社会人としてのスタートを切った彼らが、これまでの成長の歩みを語り合いました。
「高卒だから困ったこと」や「大きな学びになった上司の言葉」まで――。
彼らが話してくれた言葉には、発電所で働くリアルが詰まっています。
member
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山本 一志
2022年4月入社
技術部
技術センター
検査グループ工業高校で学び、検査グループで初めてとなる高卒採用の新卒として入社。東京パワーテクノロジーの事業を知り、急遽進学から就職に進路を変更した。
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鈴木 琳久
2024年4月入社
火力産業プラント事業部
川崎火力総括事務所
工事・運転グループ生まれ育った神奈川のインフラに貢献したいという思いで東京パワーテクノロジーへ入社。工業高校では電気を専門に学んだが、現在は機械に挑戦している。
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今野 奏翔
2024年4月入社
火力産業プラント事業部
川崎火力総括事務所
電気制御グループ東京パワーテクノロジーへの入社を機に、地元の山形を離れて憧れの首都圏での生活をスタート。高校時代は電気電子科で学んだ。
Topic 1
今の仕事ややりたかった仕事

今野
電気科
川崎火力発電所構内で実施する発電設備の保守点検工事の施工管理が今の仕事です。数年先を見越して計画されている定期点検の他に、緊急で発生する事後補修工事の対応なども行っています。
まだ2年目で分からないことだらけですが、少しずつ工事を担当していく中で知識も技術も着実に身についている実感があり、毎日充実していますね。

鈴木
電気科
日々の業務で得た知識と技術がそのまま次の現場に活かせるので成長を実感できる機会が多いですよね。
僕は南横浜火力発電所構内のボイラーグループで、施行の考案や必要資材の手配、協力会社との調整、現場管理、報告書作成などの施工管理業務を担当しています。電気とボイラーで違いはあるものの、今野さんと大まかな仕事の流れは一緒です。

山本
機械科
僕は各発電所の定期点検に合わせて赴き、分解部品の非破壊検査業務及び検査作業の施工管理を行っています。技術部は直営施工という自分たちで機材を使って設備の健全性を確かめていく方法で検査をしているので、施工管理と言っても実際に検査対象の部品に触れて、作業することがほとんどです。
火力から原子力まで範囲が広いので、出張は全国各地に行きます。最初は上司や先輩について出張しながら仕事を覚えていきましたが、4年目になって独り立ちすることができたので、今は1人で機材を積み運転し、現地で検査を行い、帰社後の報告まで行っています。
火力では出張はあまりないですか?


鈴木
電気科
山本さんのように遠方までの出張はないですね。僕はまだ経験したことはありませんが、京浜管内への応援で出張することはあります。

今野
電気科
新潟や青森等、様々な場所に行けるのは面白そうですよね。

山本
機械科
その土地ならではの美味しい食を楽しめることや、行く先々で同期と顔を合わせる機会があることも、大きな楽しみのひとつです。もともと検査業務を志望して入社したこともあり、日々の業務は決して簡単ではありませんが、充実感を抱きながら働いています。

鈴木
電気科
「配属の希望が通るのか」というのは就活生の方も気になるところだと思いますが、想像していた以上に、自分の希望が反映された働き方ができています。僕は自分がこれまで暮らしてきた地域に貢献したいと考えていたので、地元で勤務できる火力発電分野を志望しましたが、希望に沿った配属でした。

今野
電気科
興味があることややりたいことで活躍の場を作ってくれるので、仕事にもよりやりがいが感じられます。頑張る原動力にもなりますね。

Topic 2
高卒で東京パワーテクノロジーを選んだ理由

鈴木
電気科
2人は就職の際に他の選択肢を考えたりしましたか?

今野
電気科
進学という選択肢も考えましたが、「自分の学んできたことを早く活かしたい」という思いのほうが強かったです。仕事を通じて多くの人と関わりながら視野を広げていくほうが自分自身の成長にも繋がるとも思いました。

山本
機械科
むしろ僕は、最初は大学進学希望でした。でも東京電力グループの一員で、約2,400人の社員がいる大きな組織で働けるなら、早い段階から実際の仕事を通じて成長できると感じて、急遽就職に方向転換しました。

鈴木
電気科
僕も、高校生の時の会社見学でアテンドしてくださった先輩方のお話を聞いて「自分もこんな風に仕事に誇りを持ちながら働きたい」と思いました。それが東京パワーテクノロジーを選んだきっかけです。

今野
電気科
僕も似ています。最初は発電所の仕事の規模の大きさに驚いて、東京パワーテクノロジーの事業に興味を持ちました。自分が勉強してきたことを活かして社会貢献ができると感じられたのが大きかったです。
また、首都圏での生活に憧れがあったので、地元の山形を出て首都圏での新生活を始めるためのサポートを含めた福利厚生が手厚かったことも東京パワーテクノロジーを選んだ決め手の1つです。

鈴木
電気科
それは大事ですよね。休みも取りやすいですし、本当に働きやすい環境だと思います。僕は実家から通っていますが、今野さんが住んでいる借り上げ社宅はとても充実してますよね。


今野
電気科
そうですね。物件や場所によって異なるみたいですが、いま僕が住んでいる社宅は家賃が約10,000円です。築5年くらいで家具もついていますし、広さも十分ですし、とても助かっています。

山本
機械科
僕は家賃補助制度を利用していますが、最近は内容も見直され、福利厚生もさらに手厚くなりました。現場で実際に働く社員の声を汲み取ってくれるのは、働いている身として安心感があります。

Topic 3
高卒だから困ったこと

山本
機械科
高卒だから苦労したと思うことはありますか?

鈴木
電気科
あまりないですね。大卒でも高卒でも関係なく、同期として皆仲良くやっていますし。

今野
電気科
山本さんは苦労しましたか?


山本
機械科
僕の部署は初めての高卒配属でした。検査は因果関係に基づいた理論的な知識も多く要求され、高度な専門用語や業界特有の知識が数多くあります。大卒でより専門的な勉強をしてきている同期は当然のように知っていることでも僕は分からなかったですし、初の高卒配属だったこともあって自分だけが分からないことを聞いてもいいのか分からず、雰囲気を掴むのに正直苦労しました。

今野
電気科
そういう意味だと、知識と経験は違うということは入社してから感じましたね。僕は電気電子科で3年間勉強してきましたが、現場に入ってから学ぶことのほうが圧倒的に多かったですし、新鮮でした。
もちろん学校で勉強してきたことが無駄というわけではありません。現場に出て実物を目の当たりにすると、「教科書で読んだやつはこれか!」と知識と経験が結びつく感覚があって面白いです。高校での学びがあったからこそ、現場での経験がより身につきやすくなっていると感じています。

鈴木
電気科
僕は高校では電気を勉強していたのですが、入社後の研修を通じて機械に興味が湧いたので、現在のボイラーを希望して機械に取り組んでいます。高校時代の勉強とは全く違いますし、基礎的なことすら分からない状態からのスタートだったので苦労しました。先輩はもちろん、同じ配属の他の同期と比べても知識不足なのは明らかで、工具1つの名前すらよく分かりませんでした。

今野
電気科
とはいえ、仮に高校のときにきちんと勉強していたとしても、現場に出たら分からないことは分からないだろうし、そこはあんまり気にしなくていいのかなという気もします。

鈴木
電気科
そうですね。大変でしたが、周りの先輩も、協力会社の方も親切に教えてくれるので何度も助けられました。

Topic 4
仕事に活きる先輩たちの教え

山本
機械科
臆せずに先輩たちに質問していくことは大事ですね。

鈴木
電気科
先輩もですが、僕は協力会社の方々にも勉強させてもらっています。施工管理は指示を出す立場なので、実際に作業するわけではないですが、知識も現場での経験も協力会社の方々のほうがあるので、やり方を訊き、メモをするという知識の吸収は新入社員時代から今もずっと続けていますね。
入社前は「協力会社の方は気難しい」というイメージを持っていましたが、いざ一緒に仕事してみると、皆さん本当に優しくて聞きやすい雰囲気の方たちでした。

山本
機械科
技術部では「やりたいことや学びたいことがあるなら言うように」と教えられていて、専門性の高い技術への研修や、新規で定期点検をする発電所にも自分から手を挙げることで挑戦させてもらえます。
自分から上司に要望を伝えるのは勇気が要りますが、そうやって伝えやすい環境を作ってもらえるのは本当にありがたいと思います。2人は、先輩や上司に言われて印象に残っていることはありますか?

鈴木
電気科
特に印象に残っているのは、研修期間中に提出したレポートに対して、上司からいただいたコメントですね。日々実施した作業や、1カ月で得た学びなどをまとめてレポートにするのですが、上司から「記憶に頼らず、記録に頼れ」とコメントをもらったことがありました。
これは本当に仰る通りで、記憶だと限界があって数日で忘れたりしてしまう。ですが記録に残しておけば、後からいくらでも見返すことができます。当たり前のことかもしれませんが、この言葉を今でも大切にしていて、日々の業務のなかで実践しています。


今野
電気科
今、現場を一緒に回らせてもらっている先輩が「大丈夫」と声を掛けてくれることが印象に残っています。
僕は心配性な上に、業務を覚えるのでいっぱいいっぱいなのですが、そう言ってもらえると気持ちが楽になります。もし仮に自分がミスをしたとしても先輩が「大丈夫」と言いながらフォローしてくれるので、安心して自分がやりたいことややるべきことに挑戦できている実感があります。

山本
機械科
僕たちが思い切って仕事に取り組めるのは、そういう「大丈夫」な環境を先輩や上司が作ってくれているというのが大きいですね。

Topic 5
それぞれのこれから

鈴木
電気科
まだまだ学ばないといけないことだらけですが、2年目になって少しずつ仕事にも慣れてきたと思うので、これからは危険物乙4、フォークリフト、PT検査といった現場で必要になる資格の取得を目指したいですね。
また、自分が担当しているボイラー以外にも電気や制御など、他のグループでも貢献できる人材になれるように、貪欲に幅広い知識を身につけていきたいと思います。

今野
電気科
僕は他の火力発電所や火力発電以外の発電設備にも興味があります。鈴木さんが言う通り、あまり1つのことに縛られずにいろいろな挑戦をしたいですね。
なかでも最近は、東京パワーテクノロジーが取り組んでいる再生可能エネルギーに興味があるので、機会があったら挑戦してみたいです。

鈴木
電気科
山本さんは出張ですでにいろんな発電所を見てきていると思いますが、これからやってみたいことはありますか?

山本
機械科
技術部は会社の技術を背負って仕事をする部署だと思っているので、高度な専門技術もどんどん勉強して、不具合の発見だけに留まらずに「この箇所をこうしたら不具合が少なくなるんじゃないか」というような設計の改善に貢献できるような提案もしていきたいなと思います。
最新の3Dスキャナーを活用しながら、発電所で用いられている技術がより良いものとなっていく起点になりたいです。

今野
電気科
東京パワーテクノロジーならではの挑戦できる環境で、これからもそれぞれの目標に対して貪欲に取り組んでいきたいですね。

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