共働き世帯の割合はおよそ7割と言われ、今やパパもママも働いているのが当たり前になりました。
だからこそ会社選びで大切にしたいのは、妊娠・出産や育児などのライフステージの変化を迎えても、変わらず働き続けられる会社なのかということ。
2018年~2024年の間に、実際に産休・育休制度を利用したパパとママ、3名に集まってもらいました。
事業部も、制度の利用時期も異なる3名に話を聞いていくと、東京パワーテクノロジーがこれまでに歩み、またこれから歩んでいく“働きやすい職場”としての道のりが見えてきました。
member
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川部 恵美
2016年10月入社
環境事業部
環境業務総括グループ2018年5月~2020年6月に産休・育休制度を利用。フレックス制度を活用して事業部内の契約関連のサポートなどの事務業務をこなしている。
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石川 麻衣
2017年9月入社
土木建築事業部
土木建築企画グループ兼土木エンジニアリンググループ2020年6月~2022年3月に産休・育休制度を利用。現在は時短勤務や在宅勤務を活用しながら、図面作成や土木設備の点検効率化の提案などを行う技術職として活躍中。
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田切 星輝
2010年4月入社
原子力事業部
原子力安全品質グループ2024年9月~11月に育児休職制度を利用。福島事業所での駐在を経て、現在は本社勤務。フレックス制度を活用しながら、技術職として事業部全体の不適合事象の管理・改善業務に従事している。
Topic 1
普段の仕事とそれぞれの働き方

石川
技術職
普段はCADを使って作業現場の重機の配置図の図面作成や、現場の点検作業等をIT技術の導入によって効率化を検討する業務が中心です。また、所属は本社ですが、福島や新潟事業所の土木グループの資料や図面作成等の業務支援も行っています。今は時短勤務(10:00~16:10)と週3日程度の在宅勤務を利用しながら、子育てと仕事の両立に日々奮闘しています。

田切
技術職
私はISO9001(※)で定められている顧客要求から逸脱した不適合事象を原子力事業部で管理・改善するための業務に携わっています。原子力事業部は福島、青森、新潟に事業所がありますが、単に不適合事象の再発防止策を考えるのみに留まらず、類似する不適合事象が別の事業所で発生しないように情報を展開し、管理方法等の仕組み作りを行っています。
※顧客満足を向上のための品質マネジメントシステム (QMS) の国際規格

川部
事務職
私は所属している業務総括グループで、環境事業部や環境ソリューションセンターの契約業務と経理業務を担当しています。具体的には、実施会社から提出された書類の経理処理、委託契約や受注契約などの締結業務やそのフォローをしています。
産休からの復職当初は時短勤務を活用していましたが、現在はフレックス制度を使いながらフルタイムで、子育てと仕事のバランスを保ちながら働いています。


石川
技術職
フルタイムはすごいですね。私はフレックス制度は使わず、時短勤務で子育てと仕事の両立をしています。
会社の制度上はフレックスと時短の併用もできますが、勤務時間を短くした分は別の日に補わないと月毎の所定労働時間に満たなくなってしまうので、「勤務時間の管理が大変になってしまうな」と思い、私は併用はせずに働いています。
田切さんと川部さんは在宅勤務を利用していますか?

川部
事務職
なるべく利用したいとは思っていますが、契約関係を扱う業務の都合上、オフィスに出社しなければできない仕事も多いため、週2日程度を在宅勤務にしています。

田切
技術職
私は在宅勤務はあまりしないですね。
事情は川部さんと似ていて、安全品質グループが緊急対応部署でもあるので誰かがオフィスにいないとできない仕事があるためです。もちろん部内では在宅勤務を利用している方もいますし、会社としても在宅勤務を歓迎していると思いますが、個人的には出社して対面で仕事をするほうがコミュニケーションの面などで働きやすさを感じています。

石川
技術職
やはり仕事の内容で、在宅勤務の向き不向きはありますよね。私のグループでも現場を担当している人は在宅勤務が難しいですが、ツールの導入等を行いながら、1人ひとりが働きやすい方法を部署ごとに試行錯誤しています。

Topic 2
復職後、大変だったこと

川部
事務職
男性の場合はどういう育児休職の取り方になるのでしょうか?

田切
技術職
男性は女性のような産前産後休暇ではなく、出産に際した特別休暇として5日間の休みがもらえます。私の場合は出産予定日の1週間前から休み、それ以降は規定に従って給与が全額支給される2カ月間の育児休職を利用しました。
川部さんと石川さんは私より育児休職の期間が長いですが、復職の際に困ったことはありませんでしたか?

石川
技術職
私は育休期間がちょうどコロナの期間だったので、身内以外との会話がほとんどない生活を送っていました。そのため、正直なところ「復職した時に社会人としてちゃんとやっていけるのかな」という不安がありました。

川部
事務職
復職1日目はすごい疲れますよね。
私の場合は産休・育休期間中に新しい社内システムが導入されていて……。覚えないといけないことは多いのに、時短勤務の限られた時間のなかでこなさなければいけなかったので、すごく苦労した思い出があります。
マニュアルを読み込んだ上で分からない部分は周りの同僚に助けてもらいながら、少しずつ慣れていきました。

田切
技術職
普段から業務のなかで連携を取ってはいますが、一度職場を離れて戻ってみると、改めて1人ひとりのサポート意識が高い環境だと思えますよね。
私が育児休職から復職した際、皆が快く迎え入れてくれたというのももちろんですが、最近体調不良で2ヵ月ほど休んでいた同僚がいまして、その方が休むと決まった時や戻ってきた時の様子を見て「きっと私の時もこうやって皆が対応してくれていたんだな」と改めて感謝しました。
休んでいた理由は違いますが、スムーズに気持ちよく対応できる環境はありがたいと思います。


Topic 3
心身ともに辛い「保育園の洗礼」

田切
技術職
私が育休をもらっていたのは2024年なので、おふたりとは少し時期もずれているのですが、川部さんと石川さんの頃はどんな感じでしたか?

川部
事務職
私が産休・育休を使っていたのは2018年5月~2020年6月で、復職当時はまだフレックス制はありませんでした。また、在宅勤務もあまり定着していませんでしたね。とはいえ時短勤務を使えていたことと、上司や同僚も協力してくれる環境だったので仕事と育児の両立はしやすかったと思います。
ただ、ちょうど新型コロナウイルスの流行と重なっていたので、子供を預けていた保育園が休園になってしまったことがありました。その時は急に仕事を休まざるを得なくなり、年5日間ある子の看護等休暇を一気に使い切ってしまい、「これからどうしよう」と不安でした。

石川
技術職
分かります。保育園に通い始めると子供が毎月のように熱を出すので、「5日じゃ足りないよ!」と思いますよね。
しかも、子供から病気をもらって親のほうが体調不良になってしまうんですよね。


川部
事務職
保育園の洗礼ですよね。子供はけろっと治るのに、親は1ヶ月くらい引きずりますね……。

田切
技術職
そうなのですね。うちは幸い身体が丈夫なのか体調を崩すことが多くはないのでラッキーかもしれないです。
ちなみにおふたりは急に休まなければいけない時、仕事との兼ね合いはどうされていたのですか?

川部
事務職
今は在宅勤務に変更させてもらっていますが、当時は私自身の在宅勤務登録もまだ終わっていなかったので、お休みをもらうしかありませんでした。
休むことになると、急ぎの仕事はグループメンバーに頼まなければならないので、申し訳なさというか、罪悪感のようなものはありますよね。もちろん体力的にも辛いのですが、誰かに迷惑をかけてしまっていると思うと精神的にも辛かったです。そういう時に備えて、普段から〆切のある業務は余裕をもって処理するようにしているのですが、突発的な業務もあるので、グループメンバーのサポートは不可欠ですね。

石川
技術職
私の場合は、グループに小学生のお子さんがいる上司がいて、納期が差し迫っていたり急ぎの対応が必要な業務を抱えすぎないように調整してくれていました。そうした配慮のおかげもあり、急な休みになっても影響は最小限に抑えられていたのかなと思います。
もちろん、そうだとしても「休んでしまって申し訳ない」という気持ちは変わりませんけどね。

Topic 4
より働きやすい組織であるために

川部
事務職
石川さんの部署の上司の方のように子育てに理解がある方がいると、産休に入る時も、育休から復職する時も、より心強いですよね。

石川
技術職
そうですね。上司だけではなく、同じグループの中に他にも私と同じように子育て中のメンバーがいたことも大きかったと思います。その方は奥様が看護師なので夫婦で勤務の時間帯がずれていることもあり、「明日は子供の予防接種だから休暇を取ります」等と、仕事と育児のバランスを取りながら働いていました。
事業部やグループにもよると思いますが、私の見える範囲では育児だけではなく介護等も含めた個人の都合や事情に合わせて柔軟に協力し合いながら働いている印象が強いですね。

田切
技術職
制度は会社としてきちんと定められていますが、その使いやすさはグループごとに違いがありますよね。
私のグループでは、まだ男性が育休を取得した例がなかったので、「(男性の育休取得を)切り拓いてほしい」と同僚に後押ししてもらいました。
今回はタイミングが良く、ほとんど引き継ぎがなく休職に入ることができたので思い切れたのですが、普段抱えている仕事を誰かに振らなければならないとなると、どうしても申し訳なさが……。
例えば、休む人の仕事を引き受けた人に手当やインセンティブが出るような制度があったら、休む側の気持ちも多少は楽になるのではないでしょうか。

川部
事務職
いい考えですね。お金をもらえるなら率先してやりたいという方もいるかもしれませんし。

石川
技術職
組合の意見交換会で言ってみましょうよ。

川部
事務職
ふと思いますが、この会社はとても柔軟ですよね。組合を通して要望等を伝えておくと、後々になって反映してくれることが多い気がします。


田切
技術職
昔と比べればかなり柔軟な働き方ができる世の中になっていますが、きっとまだ発展途上なのでしょうね。
東京パワーテクノロジーは、一般的に見れば福利厚生も整っていますが、それでも働くパパやママのニーズを100%叶えられているわけではないのだと思います。

石川
技術職
そうですね。様々な制度のおかげで育児と仕事を両立できているとは思いますが、実際に当事者として利用してみると現在の制度がもっと良くなっていく余地のあるものだと感じられることもあります。

川部
事務職
そうですね。

石川
技術職
もちろんどんなお願いでも反映してくれるというわけではありませんが、社員1人ひとりが働きやすい場所になるために必要だと判断すれば、柔軟に制度を変えたり、仕組みを整えたり、変化に前向きな組織だということは働いていてすごく感じますね。

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